オバマ大統領、ケリー氏を指名 米政権2期目国務長官


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 【米ワシントン21日=松堂秀樹本紙特派員】オバマ米大統領は21日、ホワイトハウスで会見し、民主党の重鎮で上院外交委員長のジョン・ケリー氏(69)をクリントン国務長官(65)の後任に指名したと発表した。

近く議会の承認を得て就任し、2013年1月下旬に発足するオバマ政権2期目の外交を担う。
 ケリー氏は04年大統領選の民主党候補。米議会でも有数の外交通として知られ、オバマ氏は「全ての外交政策において約30年間、中心的な役割を果たしてきた」と強調。各国指導者と議員外交で会談を重ねてきた同氏について、「敬意と信頼を得ており、完璧な選択だ」と述べた。
 次期米国務長官は当初、スーザン・ライス国連大使が最有力候補だったが、リビアの米大使館襲撃事件をめぐる発言で議会から不適切と批判され、指名を辞退していた。
 国務省では沖縄問題を担当しているキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)も退任が確実視されおり、ケリー氏の就任で次期国務次官補として元国防次官補代理のマイケル・シファー氏やアムネスティ・インターナショナルのフランク・ジャヌージ事務局次長らが取り沙汰されている。