島尻氏、沖縄担当政務官に


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島尻安伊子氏

 【東京】県選出参院議員の島尻安伊子氏(47)=自民(額賀派)=は27日夜、内閣府兼復興政務官に就任した。沖縄政策も担当する。島尻氏の政務官就任は初めて。

 島尻氏は2010年の参院選で米軍普天間飛行場移設問題に関し、「県内移設反対」を公約し当選した。今回、安倍晋三政権の一員に加わることについて、「安倍首相が政府のトップだ。慎重に政府の人間として対応していく」と述べ、首相の意向を尊重する考えを示した。その上で首相が述べた名護市辺野古移設の方針について「党内の議論はこれから始まる。現在は何とも言えない状況だ」と述べ、今後、党内で議論されるとの見方を示した。
 島尻氏の担当は沖縄北方、金融、復興、科学技術。安倍内閣は同日午後、臨時閣議で島尻氏を含む副大臣や政務官の人事を決定。同日夜に辞令を交付した。
 島尻氏は1965年生まれ。仙台市出身。上智大卒。04年那覇市議補選で初当選。同市議2期目の07年に参院補欠選挙に無所属で出馬し、初当選。当選後に自民党入りし、10年の参院選沖縄選挙区で再選された。党女性局長。
 島尻氏は「沖縄振興は沖縄のためだけでなく国防上も絶対必要だ。沖縄はエンジンになって日本を引っ張っていけるイメージを描いているので、とにかく一生懸命頑張りたい」と意気込んだ。