「健やかに」願い込め 糸満市喜屋武 チリタンチョウ


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親子で記念撮影する新生児合同誕生祝い(チリタンチョウ)=12月25日、糸満市の喜屋武コミュニティセンター

 【糸満】糸満市喜屋武区で年内に生まれた新生児を祝う伝統行事「2012年度新生児合同祝い(チリタンチョウ)」が12月25日、喜屋武コミュニティセンターであった。同地区出身や在住者の親から生まれた新生児は19人。このうち、15人の赤ちゃんが両親に連れられて参加した。喜屋武保育所などの園児らによるハンドベル演奏やダンスなどが披露され、赤ちゃんの誕生をみんなで祝い、健やかな成長を願った。

 チリタンチョウは、キリスト教の統制の名残で340年以上の歴史があるといわれ、毎年クリスマスの時期に行われる。
 11年、那覇市から喜屋武に移り住んだ上原敏彦さん(51)、麻子さん(40)夫妻は、7月に生まれた蒼士(そうし)ちゃんと参加した。
 麻子さんは「こんな行事はほかにはないので、ありがたい」と笑顔。敏彦さんは「この子は将来青年会でエイサーを踊るよ」とうれしそう。夫婦そろって「成長が楽しみ」と幸せそうに話した。
 あいさつした喜屋武自治会の玉井博会長は「地域の発展は、赤ちゃんの泣き声の多さで決まる。健康に育ち、世界に羽ばたくグローバルな人物になってほしい」と参加者に呼び掛けた。