シークヮーサーの歴史紹介 勝山区が冊子製作


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小冊子「勝山シークヮーサー物語」と挿絵の原画を手にする(左から)山川良勝社長、真栄田義勝さん、具志堅弘道区長、玉城健一元区長=1日、名護市の勝山公民館

 【名護】名護市勝山区(具志堅弘道区長)はこのほど、勝山で栽培されているシークヮーサーの歴史などを描いた小冊子「勝山シークヮーサー物語」を発行した。同区出身で元沖縄女子短期大学非常勤講師の真栄田義勝さん(71)=那覇市=が執筆。挿絵は真栄田さんの友人、知念政俊さん=南風原町=が描いた。

 小冊子は全12章。終戦直後、シークヮーサーが区民の貴重な収入源だったが、値段は安く「腹いっぱい食べてもただの一銭」と言われていたことや、シークヮーサーブームが起こり、農業生産法人「勝山シークヮーサー」の果汁が国際的な評価を得るまでを伝えている。
 昨年6月から製作を始め、今年1月末に発行した。3千部を刷って区民や市内の小学校などに配るという。真栄田さんは「古里の頑張りを見て、広く伝えたいと思った。子どもたちにも読んでほしい」と話した。勝山シークヮーサーの山川良勝社長は「生産者の誇りになる。お客への紹介に使いたい」と喜んだ。
 小冊子は一般の人も購入可能。問い合わせは同区公民館(電話)0980(53)8336。