雪の感触 ことしも 新潟県の高橋さん、渡嘉敷小中に贈る


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雪遊びをして喜ぶ児童ら=5日、渡嘉敷村立渡嘉敷小中学校

 【渡嘉敷】渡嘉敷島の子どもたちに雪を見てもらおうと、新潟県三条市の高橋邦彦さん(57)が23年間継続して渡嘉敷村立渡嘉敷小中学校へ雪を贈り続けている。

ことしも5日に雪国から南の島に雪が届いた。
 高橋さんは、渡嘉敷村に住んでいた作家の故灰谷健次郎さんとの交流が縁で島を訪れたことをきっかけに、島の子どもたちへ雪のプレゼントを始めた。毎年、発泡スチロール4箱(約60キロ)の雪を贈っている。
 届いた雪は学校の中庭で取り出され、園児や児童、職員が一緒になって雪だるま作りや雪合戦に歓声を上げた。雪を初めて見る子どもたちもいて、手に取り冷たい感触を楽しんでいた。児童会代表の神里つなみさん(小6)は「高橋さんのおかげで毎年、雪と触れ合うことができ、とても感謝している」と喜んだ。(米田英明通信員)