沖縄少年院で「おかん」ライブ 熱い思い込め2曲


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大阪弁を交えながら、熱く語り、熱唱したロックバンド「おかん」のメンバー=沖縄市山内、沖縄少年院

 大阪を拠点に全国各地でライブ活動をしているロックバンド「おかん」が22日、沖縄市山内の沖縄少年院を訪れ14歳―19歳の57人に熱いメッセージを送った。

 「おかん」はメンバーが14歳の時に結成し、今年17年目を迎える。結成当時からの夢だった「大阪城ホールでのコンサート」が今年4月8日に実現する。
 ボーカルのDAIさんは「夢がかなったことを伝えたいのではなく夢を持って進むことで、人生が変わることを伝えたい」と語った。
 DAIさんをはじめ、ギターのYOUさん、ベースの本東地隆将さん、ドラムの成さんらメンバー4人の共通点は親が離婚したり、家庭に暴力があったり厳しい家庭環境にあったこと。
 DAIさんは「人生には入り口(生まれた時)と出口(死ぬ時)がある。その間に起こることは、ヒントでしかない。答えは最後に分かる」とし、少年院にいることもヒントの一つで「人生が変わる大きなチャンスだ」と強調した。
 オリジナル曲の「大空」と「インディペンデント」を歌い、予定より30分長い約1時間半にわたり、ライブよりトーク重視の訪問となった。最後は全員で手をつなぎ、心を一つにした。
 ライブ後、DAIさんは「初めて少年院を訪れたが話を最後まで聞いてくれた。彼らの胸の内の思いが伝わった」と語った。