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1日は県立高校の卒業式が行われる。特別支援学校が普通・専門高校に分教室を設置して本年度で3年目を迎え、中部農林、南風原、久米島高校分教室は17人が初めての卒業生となる。
沖縄高等特別支援学校南風原高校分教室を巣立つ金城隆平君(17)は、分教室の3年間で感じた家族の支えや恩師の言葉に「後輩たちの見本となるような社会人になりたい」と前を見据えている。
金城君は入学当初、特別支援学校に入学する自分が受け入れられず反発し、周りの友人に暴言を吐くなどしていた。そんな金城君を変えたのは恩師と家族の支えだった。「これからずっと一緒なんだから仲良くしないと」。分教室の入学試験から金城君を見守ってきた内間正智教諭(42)は根気強く声を掛け続けた。母親の孝子さん(47)も「あなたも含めていろんなタイプの子がいるのよ」。反発する金城君に言い聞かせた。
卒業を前にした今、金城君は「分教室の1期生となることができて良かった」と考えている。物流業の会社への就職も決まり、社会人としての自覚や企業回りをした恩師に感謝の気持ちを胸に、「先生から教えてもらったことを仕事に生かしたい」と意気込んでいる。孝子さんは「分教室を卒業できて良かった。隆平の歩幅で一歩一歩歩んでいってほしい」と目を細めた。(当間詩朗)