安里氏の擁立決定 次期参院選で自民県連


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安里 政晃氏

 自民党県連(翁長政俊会長)は3日、那覇市内の事務所で常任総務会を開き、7月の参院選に向けた沖縄選挙区の予定候補者に、社会福祉法人沖縄偕生会理事長の安里政晃氏(44)を全会一致で選んだ。

 党本部に公認申請し、今月中旬までに正式決定される見通し。個別政策の政治的立場について、安里氏と県連は調整を進める。米軍普天間飛行場の返還・移設問題は県外移設、環太平洋連携協定(TPP)は反対を掲げる方向だが、政府が両問題の推進を図ることから、党本部との調整も必要になる。
 翁長県連会長は「個別政策で政府や党本部とねじれが生じるかもしれないが、県内有権者の関心が高い地域問題はしっかり訴える」と話した。
 安里氏は1968年4月生まれ、那覇市出身。東京観光専門学校卒。93年に沖縄偕生会に就職、2009年に理事長に就任した。06年に那覇青年会議所理事長、11年に那覇商工会議所青年部会長などを歴任。11年から県教育委員会委員を務め、13年2月末に退任した。祖父は社大党元委員長の積千代氏。
 沖縄選挙区には、改選を迎える現職で社大党委員長の糸数慶子氏(65)も出馬を予定している。