灯籠に思い込め 在沖岩手県人会が糸満で復興祈念式


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
手作りの灯籠に明かりをともした、慰霊、復興祈念式の参加者たち=9日午後、糸満市の平和祈念公園

 在沖岩手県人会「美(ちゅ)ら・めんこい会」(目時進会長)は9日、糸満市の平和祈念公園で、東日本大震災の慰霊、復興祈念式を実施した。糸満市の浜川保育園の子どもたちを中心に、ペットボトルや牛乳パックを利用して手作りの灯籠を100個以上準備し、明かりをともして被災地に祈りをささげた。

 参加した約60人は震災が発生した時刻の午後2時46分から1分間の黙とうをした。豊見城市伊良波小3年の目時未来さんは「家に帰れない人や、けがをした人が早く復帰できればいいな」と手を合わせた。
 子どもを連れて参加した副田文子さん(31)は「傷はいつまでも癒えるものではないと思うが、支援していきたい」と話した。岩手県奥州市出身で同会顧問の菊地稔さん(71)は「2年の節目に郷里に思いを届けたい」と静かに語った。