FC琉球、開幕ドロー JFL


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FC琉球―ソニー仙台FC 前半23分、今季初ゴールを決めたFC琉球の高橋駿太=10日、沖縄市陸上競技場(渡慶次哲三撮影)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)は10日、各地で開幕した。JFL参戦8季目となるFC琉球(昨季9位)は、ソニー仙台FC(同12位)を沖縄市陸上競技場に迎えて開幕戦を行い、1―1で引き分け。勝ち点1、ソニー仙台FCと9位タイのスタートとなった。

前半、昨季得点王のFW高橋駿太が先制したが、その後失点。後半も追加点を奪えずに終了した。
 次節は17日午後5時から、静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場で藤枝MYFCと対戦する。

FC琉球(1分)
 1―1(1―1,0―0)
ソニー仙台FC(1分)
▽得点者【琉】高橋【仙】澤口

 【評】前半は琉球がリズムをつかみ、23分に高橋が先制。その後も細かいパスで攻めるも追加点が奪えず、逆にゴール前の混戦から失点。後半は相手ペースで攻め込まれたが、双方とも決定打が出ず引き分け。ソニー仙台FCは後半の勢いを生かせなかった。

◆高橋先制弾も続かず
 「薩川琉球」のお披露目となった開幕戦。今季単独得点王を狙う高橋が先制点を挙げるものの、後が続かずに引き分け。もどかしさの残る試合となった。
 失点の多さが指摘されていた守備陣は、吉田正樹、一柳夢吾主将らが激しいプレスを見せ、課題修正に尽力している様子はうかがえた。中盤勢も加わり複数人でボールを奪うなど、序盤は自陣に進入を許さなかった。
 最大の見せ場は23分。左から駆け上がった吉田のロングパスに合わせ、高橋が頭で合わせ先制。得点王の今季初ゴールに、約3千人のサポーターが沸いた。
 統制の取れたプレーで、前半8本のシュートを放った琉球。しかし、高橋のシュートがゴールポストにはじかれるなど不運な場面もあり、なかなか2点目につながらない。ついに44分、スローインから失点。同点に追い付かれた。
 後半は一転、何度もピンチを迎えた。GK森本悠馬の好セーブが光り、失点こそ免れたが、課題の残る一戦となった。
 高橋は「決めるところを決めていれば、ハットトリックもできたはず」と、初得点の喜びは薄い。一柳主将は「チームでイメージを共有し、もっとサッカーの質を高めたい」と、力を込めた。(仲本文子)

◆最低限の仕事できた
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 前半はこっちのペースで進められたが、後半は相手に動かされて体力を消耗してしまった。それでも勝ち点1を挙げられたことに関して、最低限の仕事はできたと思う。最初はこんなもんかな。納得してないし、悔しいけどね。