渡名喜島を大臣表彰 「早寝早起き朝ごはん」94年間継続


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浜口茂樹教育指導統括監(左端)に受賞を報告する宮里里歩さん(右端)=8日、県教育長応接室

 地域と学校が連携し、1919年から94年間続いてきた渡名喜島の「早寝早起き朝ごはん」運動が7日、文部科学大臣表彰に輝いた。

この取り組みは高校進学と同時に親元を離れる生徒に、基本的な生活習慣や責任感・忍耐力を育もうと受け継がれてきた。生徒を代表して授賞式に参加した宮里里歩さん=渡名喜中2年=が8日、県教育庁に浜口茂樹教育指導統括監を訪ね「受賞できたのは島のみんなのおかげ」と受賞の喜びを語った。
 「早寝早起き朝ごはん」運動に取り組む「朝起き会」は渡名喜幼小中児童生徒会、PTA、村教育委員会、老人会などで構成されている。幼児児童生徒は月、水、金曜日の週3回、午前6時30分からラジオ体操、ランニング、通学路の清掃、中学生は火、木曜日の週2回、3千メートル走などに取り組んできた。94年続く、学校、地域の連携活動が評価された。
 宮里さんは「長年、続いてきたことで大きな賞を頂くことができてうれしい。これからも継続して取り組みたい」と目を輝かせた。
 比嘉榮進渡名喜村教育委員会教育長は「島には水上運動会など地域一体となった伝統的な教育活動がある。全国で2番目に小さい自治体だが、独自の取り組みが評価されてうれしい。村を挙げて喜びたい」と話した。浜口統括監は「94年の積み重ねを通過点として、ぜひ100年目を目指してもらいたい」と激励した。