野外プレー満喫 被災地福島の20人 ゲートボール交流


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雪や放射能の影響で、普段満足にプレーできない、ゲートボールに熱中する福島の被災者ら=11日、糸満市の南浜公園ゲートボール場

 【糸満】糸満市老人クラブ連合会は11日、東日本大震災で被災した福島県ゲートボール協会の会員らを招き、「福島・糸満親善交流ゲートボール大会」を同市の南浜公園ゲートボール場で開催した。

雪や放射能の影響で、野外で満足にゲートボールがプレーできないという、福島県の会員ら約20人が参加。糸満市の高齢者約30人と笑い声を上げながら、白熱したプレーを展開。震災が発生した時刻には、犠牲者の冥福を祈り、黙とうをささげた。
 震災による被害が比較的少なかった同協会の会員が、震災発生直後の2011年3月12日に来県し、市老人クラブ連合会とゲートボールで交流を深めたことがきっかけで、ことしも来訪した。
 福島県ゲートボール協会の高橋敏子副理事長(70)=同県本宮市=は「福島は放射能の影響やゲートボール場が仮設住宅になったりして、外では満足にプレーができない。沖縄で思いっきり羽を伸ばしたい」と笑顔で話した。
 大会を運営した宇垣信行さん(80)=糸満市兼城=は「せめて沖縄にいる時は、羽を休めてほしい」と話した。