FC琉球、引き分け JFL第4節


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FC琉球―福島ユナイテッドFC 後半、果敢に相手陣に攻め込むFC琉球のMF小幡純平=3月31日、沖縄市陸上競技場(諸見里真利撮影)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第4節は3月31日、各地で8試合を行った。FC琉球は沖縄市陸上競技場で今季リーグ初参入の福島ユナイテッドFCと対戦し、1―1で引き分けた。

通算成績は2勝2分け(勝ち点8)となり、順位を4位に下げた。得点ランキング単独首位のFW高橋駿太は、今季4試合全てで得点し、5得点で2位に2点差の首位を保っている。琉球の次節は4月7日、滋賀県の甲賀市陸上競技場で、現在13位のMIOびわこ滋賀と対戦する。午後1時キックオフ。

FC琉球(2勝2分)(8)
1―1(0―0,1―1)
福島ユナイテッドFC(2勝1敗1分)(7)
▽得点者 【琉】高橋【福】金

 【評】前半は、相手に両サイドから切り込まれた琉球だったが、徐々に中盤から前線への効果的な縦パスがつながり始め、後半に入って63分にMF小幡純平のアシストで高橋が先制。しかし78分、福島にゴール前の混戦から1点を奪われた。琉球はその後もカウンターなどで好機をつくったが、追加点がなく引き分けた。
(仲本文子)

まだまだ発展途上
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 出足が良くなかった。1点目は良かったが、それ以降にあったチャンスが生かせなかった。でも、負けてないっていうところでは合格点かな。まだまだ発展途上のチームだから、徐々に良くしていきます。

◆小幡と高橋コンビ復活
 琉球には悔しい引き分けだった。ぬかるむピッチと強風で、思うようにボールが回せず苦戦した。水を含んだ芝に足を取られ球際で転倒する場面もあり、両サイドから切り込まれ苦しんだ。ただ、昨季前半で見せた小幡と高橋のゴールデンコンビが復活したのは大きかった。小幡が持ち前の運動量でピッチを駆け回り、相手の裏に抜ける高橋に絶妙な縦パスを送って得点するパターンだ。
 後半63分。小幡のスルーパスに抜け出した高橋が、相手GKの動きを読んで右足でゴール。高橋はこれで今季5得点で、2位と2点差をつけた。得点王へ向けて早くも頭一つ抜け出した。
 しかし、ようやく出た先制点に喜んだのもつかの間で、15分後に失点。終了まで猛攻を見せる琉球の優勢ムードだったが、あと1点が取れずに引き分けた。
 最後の一手に精度を欠いた場面が多かっただけに、勝ち点3を逃した感じは否めない。DF一柳夢吾主将も「勝たなければいけない試合だった」と悔やんだ。
 ショートカウンターなど、ほとんどの好機に絡んだ小幡は「下からパスをつないで、(高橋)駿太がいいところで決めてくれた」と振り返った。「次はしっかり勝ち切りたい」と、冷静に話す中にも闘志を燃やした。(仲本文子)