驚くほどの大物の食いつき


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 世相と同じように海の中の魚も少し狂っている?のか、考えられないような大きな群れをつくったり、釣り人が気味悪くなるほど次々と餌に食いつくなど、今までの釣り常識では考えられないようなことが起きている。一夜に一匹釣れば満足するといわれる引きの強い60センチオーバーのタマンが浅いさんご礁の海で真昼から次々と20匹以上も釣れたら、釣り人は感激を通り越して何かが起こるのかと気味悪くなったという。
 1月14日、タマンやチヌの打ち込み釣りの名手、園田由紀夫さんは友人と慶良間のビーチから夜釣りでタマンを狙った。この付近のビーチは昨年12月からタマンの二けた釣りでうわさになっているポイントである。午後2時すぎポイントに着き、夕方に備え仕掛けをセットし、テストで海底に投入したサオに真昼だというのに65センチのタマンがヒットした。
 離島では日没前のヒットはあるが、真昼のヒットは珍しい。2人で計6本のサオに朝まで次々とサオを曲げる同時ヒットも何度か体験。2人で72センチを頭に22匹の大型タマンに、10匹は根ずれで逃がした。釣果はすべてタマンで、珍しく他魚は全く釣れなかった。ハリス20~24号、オモリ30号の打ち込み仕掛け、餌はシガヤーダコ。

《ポイント》
 海底はサンゴが多く50%ぐらいの確率で根掛りする。(シーランド宜野湾)
『各地の釣果』
 ◎フカセのグレがシーズンイン
 1月9日、魚楽会の山城友之さんが那覇一文字で40・5センチのグレを釣った。早朝から魚影は見えていたが食いつかず午前9時ごろ、5メートルぐらいのタナでヒットした。(マンモス小禄)
 そのほかグレの釣れた場所。宜名真漁港49センチ、ウテンダ40センチ前後、東海岸でも40センチ、慶良間の白岩で47・5センチなど。
 ◎好調那覇港周辺のチヌ
 1月7日午前10時、泊赤灯付近で季節魚会の花城智さんがハリス1・7号のウキ釣りで45・2センチのチヌをゲット。水深は2~3メートルで近くの釣り人も同じサイズを釣っていた。1月8日、那覇市の親泊健さんがハリス1・5号でヘチ釣り(岸壁際50センチぐらいに餌を下ろしてゆっくり歩いて探る釣法)で新港埠頭(ふとう)から泊大橋下で40・5センチのチヌにヤマトビーなどを釣った。(マンモス曙)
 ◎狙い時、冬の漁港の大物コチ
 ガーラが姿を見せない冬の漁港の大物はコチ。この魚、主食は生きた小魚だが、ミジュンやスルルを餌にウキ釣り、打ち込みでも釣れる。1月8日、那覇市の赤嶺優二さんが糸満漁港でハリス2号のウキ釣りでスルルの餌で狙って59センチのコチを釣った。(マンモス小禄)
 ◎久高島防波堤のフカセ釣り
 1月8日、アーガイ42センチ、チヌマン50センチなど當間靖、伊川尚行、知花包勇さんの釣果。(マンモス小禄)
 ◎残波岬で11・5キロのガーラ
 1月11日、釣り人はモロコ会の比嘉としおさん。(海洋レジャーセンター)
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 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)2人で22匹、怖くなるほどタマンを釣った園田さん
(2)那覇一文字でグレを釣った山城さん
(3)泊赤灯でチヌを釣った花城さん
(4)ヘチ釣りでチヌを釣った親泊さん
(5)狙って釣ったコチと赤嶺さん
(6)久高防波堤のフカセ釣りを楽しんだ伊川さん
(7)残波岬灯台下でガーラを釣ったモロコ会の比嘉さん