FC琉球ドロー、HondaFCに1―1 JFL


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FC琉球―HondaFC 前半22分、相手GKを振り切り好機を演出するFC琉球のMF棚橋雄介=27日、県総合運動公園陸上競技場(金良孝矢撮影)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第8節は27日、各地で4試合を行い、FC琉球は県総合運動公園陸上競技場でHondaFCと対戦。1―1で引き分け、3連勝を逃した。前半22分、FW高橋駿太のシュートが相手守備の手に当たったため、相手がレッドカードで退場となり、高橋がPKを決めて先制とした。

数的有利にもなったが、後が続かずに後半は相手の猛攻を受け失点、引き分けとなった。通算成績は4勝1敗3分け(勝ち点15)で、順位は3位と変わらない。開幕から8試合連続得点の高橋は、前節に続きJFLの開幕以来連続試合得点記録を更新。通算9得点で得点ランキングも首位を保っている。琉球の次節は5月1日、香川県立丸亀競技場でカマタマーレ讃岐と対戦する。午後3時キックオフ。

FC琉球(4勝1敗3分)(15)
 1―1(1―0,0―1)
HondaFC(2勝2敗4分)(10)
▽得点者 【琉】高橋【H】西

 【評】前半22分で相手守備が退場となり、高橋がPKで先制。JFL出場3戦目のDF砂川太志も活躍し勢いに乗ったが、後半からは足が止まり、76分にGK森本がファウルを取られPKで失点。相手猛攻を止められず引き分けた。HondaFCは数的不利だったが、終始運動量を落とさずに同点とした。(仲本文子)

◆好機生かせず流れ失う
 今季全ての試合で高橋・我那覇和樹の2トップをスタメンとしてきた琉球。両者とも得点ランキング上位に名を連ねる名フォワードだが、今回だけは決定力が不足した。
 立ち上がりは快調だった。22分に左から抜けたMF棚橋雄介が相手守備を振り切ると、相手GKもかわし絶妙なタイミングで出てきた高橋へアシスト。高橋のシュートが相手守備の手に当たりPKとなり、高橋は難なくネットを揺らした。
 先制に加え、数的有利のチャンスを迎えた琉球は、その後何度も好機を迎えたが追加点が取れないまま後半に突入。我那覇がフリーの状態からシュートを外してからは完全に流れを失った。ついに76分、GK森本悠馬が相手と接触し、PKに持ち込まれ失点。「もう1点」と焦る気持ちが大ぶりなパスに変わり、無情にも終了のホイッスルが鳴った。
 有利な条件を生かせずに引き分けた琉球。珍しく試合終了直後にメンバーを集めた薩川監督は「負け試合だ」と眉間にしわを寄せた。
 来月1日には27日現在で首位のカマタマーレ讃岐戦、同7日には2位のAC長野パルセイロ戦と続き、今季前半のヤマ場を迎える。厳しい格上との連戦だが、気持ちを切り替えて次節に挑みたい。(仲本文子)

◆もったいない試合
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 チームとしては相手の方が格上だった。もしも、向こうに退場がなくて11人そろっていたら負けていた。この試合で合格点はあげられないが、開幕から8試合の流れで言えば悪くはない。もったいない試合だったけど、これで成長してくれればいいかな。