FC琉球、短所露呈 JFL第9節


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 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第9節は1日、各地で9試合を行った。FC琉球は香川県立丸亀競技場でカマタマーレ讃岐と対戦、0―3で敗れ、今季2回目の敗戦となった。

琉球は前半36分に中央からドリブルで崩され失点、同45分にも1点を失った。後半からMF小幡純平に代わりFWエフライン・リンタロウを投入したが、得点できず、さらに1点を奪われた。通算成績は4勝2敗3分け(勝ち点15)とし、順位は5位に下がった。得点ランキング首位のFW高橋駿太は今季初めてノーゴールだったが、通算9得点で首位を保っている。琉球の次節は6日、県総合運動公園陸上競技場でAC長野パルセイロと対戦する。午後3時キックオフ。

カマタマーレ讃岐(7勝1敗1分)(22)
3―0(2―0,1―0)
FC琉球(4勝2敗3分)(15)
▽得点者 【讃】木島2、アンドレア

◆ミスを恐れすぎた
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 前半、ミスを考えすぎてボールを回さなくなった。後半は少し良くなったが、ミスを恐れて自分たちのサッカーができないのは良くない。次節は古巣との試合でもあり、上と勝ち点差が開いてしまったので詰めないと。

◆決定力欠き0―3/5位後退
 これまで、フォワード陣の得点力の高さに頼り続けた短所が出た。前節、数的有利だったがドローで終えた琉球は、悪い流れを断ちきれないまま首位のカマタマーレに0―3で惨敗した。
 「前半から相手の気持ちが強くて、出足も悪かった」とゲームキャプテンのMF小寺一生。「相手にセカンドボールを拾われた」と振り返った。
 前節に続き決定力不足もたたった。シュート数は試合を通してカマタマーレが6本に対し、琉球が8本と上回っているにもかかわらず、今季初めての無得点試合となった。
 これまで8試合連続得点で、開幕からの連続得点試合数を更新してきた高橋も「チャンスらしいチャンスがなかった」と、一度もネットを揺らすことなく終わった。高橋は「もっと決めたかったし、記録を更新したかった。実力が足りないと感じた」とコメントした。
 首位のカマタマーレには勝ち点を七つ離された。しかし、次節はわずか5日後。“絶対に負けられない戦い”で、薩川監督、DF寺田洋介、GK田中賢治らが前季まで所属していたAC長野パルセイロと対戦する。薩川監督は「古巣でもあり負けたくない。昨年まで自分が見ていた選手たちに、琉球が変わったというところを見せたい」と意気込んだ。