FC琉球、ドロー 相模原に2―2


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FC琉球―SC相模原 前半40分、この日2点目のシュートを決めるFC琉球のFW高橋駿太=19日、沖縄市陸上競技場(山城博明撮影)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第12節は19日、各地で6試合を行った。FC琉球は沖縄市陸上競技場でSC相模原と対戦し、2―2のドローに終わった。激しい豪雨と雷のため、キックオフが30分遅れた。

琉球は前半22分にFW高橋駿太がMF小幡純平のシュートのこぼれ球を押し込み先制。40分にも追加点を奪った。後半は、62分にGK森本悠馬と接触した相手FWが退場、数的有利となったが、逆に相手猛攻に遭い2点を失った。琉球と栃木は、これで勝ち点が19、勝敗数も5勝3敗4分けと同じだが、琉球は得失点差で上回り5位、栃木が6位となっている。得点ランキング首位の高橋は4試合ぶりの得点となり、通算11得点で2位と5点差で首位を独走している。琉球の次節は26日、栃木県総合運動公園陸上競技場で栃木ウーヴァFCと対戦する。午後1時キックオフ。

FC琉球(5勝3敗4分)(19)
 2―2(2―0,0―2)
SC相模原5勝3敗4分(19)
▽得点者 【琉】高橋2、【相】天野、ウイリアンス

 【評】大きいパスで、相手の裏を抜けるシンプルなプレーに徹した琉球は前半22分、こぼれ球に素早く反応した高橋が先制。40分はMF小寺一生が頭でつないだパスを高橋が決め追加点とした。後半は相模原に退場者が出たが、フォーメーションチェンジした相手に惑わされて連続失点し、同点とされた。相模原は後半で流れをつかみ、勝ち点1を拾った。(仲本文子)

◆悪夢再来 2点守りきれず
 4月のHondaFC戦の悪夢が再来した。琉球は数的有利、リードしている状況だったにもかかわらず、悔しい引き分けとなった。
 激しくたたきつけるような豪雨の中、試合は30分遅れでキックオフ。水たまりができたピッチで球が転がらないのに対し、琉球は前半、大きなパスで相手を縦に揺さぶる作戦に出た。
 琉球は立ち上がりから流れに乗った。高橋も好調で、22分に先制、40分にも追加点を挙げた。さらには守護神・森本も鋭い球を止めるなど好セーブを連発、スタンドから歓声を浴びた。
 2点リードで折り返した後半も、相手に退場者が出て数的有利となり、一時は圧勝ムードも漂った。
 しかし、それからリズムが狂った。1人減となった相手が逆に勢いづき、琉球もミスが重なり75分に失点。そのわずか3分後、フリーキックに持ち込まれ2―2と追い付かれた。
 4試合ぶりのシュートを決めた高橋は「後半、相手GKと1対1の場面で外してしまった。久々の得点だったけど、(ドローに終わり)うれしくはないですね」と、笑顔はない。DF一柳夢吾主将も「もったいない。自分たちで勝ちを逃したようなものだ」と、つぶやくしかなかった。(仲本文子)

◆まだ上は狙える
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 数的有利だったが、守りきれなかったのは戦術どうこうではなく、個人的な問題。やってはいけないミスをしてしまった。選手も僕も反省しなければ。そうは言っても、3位以下は(勝ち点などが)団子状態で、まだ上は狙える。まだまだ頑張らないと。