FC琉球惜敗 JFL第13節


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FC琉球―栃木ウーヴァFC 相手を振り切るFC琉球のDF寺田洋介=26日、栃木県総合運動公園陸上競技場(栃木ウーヴァFC提供)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第13節は26日、各地で7試合を行った。FC琉球は栃木県の総合運動公園陸上競技場で栃木ウーヴァFCと対戦し、1―2で敗れた。

前半23分に相手ロングボールから失点した琉球。後半5分でDF伊藤竜司のヘディングにDF寺田洋介が頭で合わせて同点に追い付いたが、26分にも失点し、3試合ぶりの負け試合となった。琉球は通算成績を5勝4敗4分け、勝ち点19とし、順位を6位に落とした。得点ランク首位のFW高橋駿太は、今節無得点だったが、通算11得点で首位を保っている。琉球の次節は6月2日、沖縄市陸上競技場でホンダロックSCと対戦する。午後3時キックオフ。

栃木ウーヴァFC(3勝8敗2分)(11)
2―1(1―0,1―1)
FC琉球(5勝4敗4分)(19)
▽得点者 【栃】市川2、【琉】寺田

◆今日はひどかった
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 情けない。今日はひどかった。相手は働きながらサッカーをしている環境。プロとして与えられた仕事ができていない。選手の入れ替えも考えている。

◆個々の能力生かせず/「チームがバラバラ」
 前節は数的有利にもかかわらず2点リードから追い付かれ、引き分けとなった琉球。今節も嫌な流れを断ち切れず、リーグ最下位だった栃木ウーヴァFCに、まさかの黒星を喫した。
 得点ランキング首位独走中の高橋や、元日本代表選手、Jリーグ経験者も多く、個々の能力の高さでは定評がある琉球。しかし、チーム力不足は否めなかった。今節も「ひどい内容だった。チームがバラバラだった」と一柳夢吾主将が振り返る通り、琉球の“弱点”が露呈した試合となったようだ。
 MF先崎勝也を初先発で起用したが、23分にロングボールから先制を許すと、前半のシュートが伊藤の1本のみと圧倒された。後半5分、寺田が頭で得点し、やっとのことで同点に追い付いたが、26分に再度失点。FWの久場光を中盤に投入したが、得点には至らなかった。
 格下のチームに、今季最少のシュート数6。「情けない」と、薩川監督は悔しさをあらわにした。
 次節はホーム戦。気持ちを切り替えて、チーム一丸となった琉球を期待したい。