FC琉球、4戦ぶり勝利 JFL


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FC琉球―HOYO大分 ゴール前で粘り強く守るFC琉球の(左端)大澤雄樹と(右から)森本悠馬、我那覇和樹=9日、大分県佐伯市総合運動公園陸上競技場(HOYO大分提供)

 日本フットボールリーグ(JFL)第15節は9日、各地で6試合を行った。FC琉球は大分県の佐伯市総合運動公園陸上競技場でHOYO大分と対戦し、1―0で4試合ぶりの勝利を挙げた。

琉球は前半33分、MF小寺一生からパスを受けたFW高橋駿太がドリブルで攻め込み先制。その後は何度か訪れる好機に決められなかったが、守備の粘りで失点は免れた。琉球は通算成績を6勝4敗5分けの勝ち点23とし、順位を6位に上げた。得点ランク首位の高橋は3試合ぶりにシュートを決め、通算12得点で首位を保っている。琉球は次節の16日、読谷村陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦する。午後3時キックオフ。

FC琉球(6勝4敗5分)(23)
1―0(1―0,0―0)
HOYO大分(6勝7敗1分)(19)
▽得点者 【琉】高橋

◆守りきったのは自信に
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 守備陣はゼロで守り切ったので自信になったと思う。勝ち点3を取れたのは、サポーターにも良いお土産になった。金沢、秋田など、勝ち点が近いチームとの試合が続くが、良い形で後期に入りたい。

◆“課題”の守備陣が奮闘
 強豪・町田戦の勝利から一転、約1カ月間勝ち星を挙げられなかった琉球。意気消沈しそうな雰囲気を一蹴したのは“課題”とされていた守備陣だった。
 スタートメンバーは、先発出場が固定してきた寺田洋介、伊藤竜司に加え、4月以来の出場となる砂川太志、けがから復帰したばかりの大澤雄樹の4バック。
 FWがいつも通りの攻撃力を展開する一方で、守備陣も奮闘した。「悪い時間帯で押し込まれる場面も、守備が体を張って守ってくれた」(GK森本悠馬)。雨の影響で水を含んだ芝に足を取られながらも、今季2度目となる無失点試合で、チームとしては4試合ぶりの勝利となった。
 今季先発出場が2度目となる大澤は、ことしで30歳になる。琉球在籍5季目のベテランだが、昨季から両足のけがのために、約半年間チームの練習に参加できず過酷なリハビリの日々を送っていた。守備の要・一柳夢吾主将がけがで不在の中、零封試合をやってのけた背番号20は「無失点で終われて、少しはチームに貢献できたと思う」と、さらなる活躍を期待させた。
 次節を終えると、第17節でシーズン前半が終わる。あと2試合を勝ち抜き、後半の躍進につなげたい。