オスプレイ追加着々 退役ヘリ搬出、揚陸艦出現


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 【中部】17日に米軍普天間飛行場へ飛来した世界最大級のロシア民間大型輸送機アントノフが、MV22オスプレイの追加配備に伴い、退役するCH46Eヘリ3機を積み、離陸したことが18日、分かった。

今夏のオスプレイ追加配備に向けた動きが進んでいるとみられる。また、本島西海岸の沖合では同日午前、長崎県の佐世保基地所属の米海軍強襲揚陸艦ボノム・リシャールが停泊しているのが確認された。米海兵隊との共同作戦を実施しているとみられる。
 アントノフは17日、普天間飛行場に着陸後、機体の頭部分が開き、CH46を運び入れる様子が確認された。作業は夜間に進められ、18日午前9時8分ごろ、普天間飛行場を離陸した。
 琉球大学の渡嘉敷健准教授の騒音測定調査では、離陸時間帯に同市上大謝名で106・7デシベルの騒音を観測した。
 米海兵隊のホームページなどによると、オスプレイの追加配備に向け、同飛行場のCH461機がことし5月にすでに退役している。
 一方、在沖米海兵隊報道部によると、ボノム・リシャールは、普天間飛行場のオスプレイが着艦するなどの作戦に参加している。18日には、嘉手納基地にオスプレイが相次いで飛来し、兵士が乗り込み、西海岸方面に飛行していく様子が確認された。

アントノフに運び込まれるCH46Eヘリ=17日午後9時半ごろ、普天間飛行場
本島西海岸に停泊する米海軍強襲揚陸艦ボノム・リシャール=18日午前10時すぎ、那覇市天久から撮影