那覇―久米島 減便で改善策 12月まで一日2往復


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 久米島町や同町議会、地元経済団体などが琉球エアーコミューター(RAC)の那覇―久米島線の減便や欠航について親会社の日本トランスオーシャン航空(JTA)とRACに抗議したことを受け、両社は26日に久米島町を訪れ、同町に対し改善策を説明。

2013年12月まで同路線で、JTAの145席と150席の機材を1日2往復運航させる方針を示した。RACの減便に伴い、JTAは21日から増便し現在1日2往復運航している。
 JTAはRACと合同で設立した「RAC体制強化委員会」の中で、改善策を図っていく。今後は副操縦士の機長昇格の促進やJTAからの運航乗務員の追加出向により対応する予定。
 JTA、RAC2社の説明に対し町関係者からは「JTA便の2往復とも午後の運航になるため、クルマエビの県外出荷が遅れる」との指摘もあり、再度運航時間の調整を要求する声もあった。
 同路線の減便、欠航については、県も17日に「地元の意向に最大限配慮すること」などを文書で要請していた。26日の県議会6月定例会で県企画部の謝花喜一郎部長が明かした。謝花部長は、近く市町村長、航空事業者などで構成する「県離島航空路線確保維持協議会」を開くとした。