オスプレイ、来月上旬 普天間へ 追加12機


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 【東京】防衛省は1日、米軍普天間飛行場に追加配備される垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機が、28~31日に米軍岩国基地(山口県)に搬入されると正式発表した。海兵隊が機体整備や飛行テストを1週間程度行った後、8月上旬に普天間に移動させる見通し。

これに対し仲井真弘多知事は県議会6月定例会後に上京して日本政府に中止を要請する考えを表明、引き続きオスプレイ配備に反対する姿勢を明確にした。
 沖縄防衛局の田中利則企画部長は1日、県と宜野湾市に追加配備方針を説明した。具体的な時期は明らかにしなかった。県の親川達男基地防災統括監は「配備計画の見直しや分散配置など一つ一つしっかりと訴えていきたい」と述べ、引き続き配備計画の撤回や同飛行訓練の本土分散を求めていく考えを強調した。
 左藤章防衛政務官は同日、山口県を訪れて山本繁太郎知事と福田良彦岩国市長と会い、搬入に理解を求めた。会談で山本知事は「地元住民の懸念は払拭されていない」として、飛行についての情報提供を米側に徹底させるよう要望。岩国基地の駐機を早期に終えることや、日米合同委員会で合意した飛行高度や時間帯などを守ることも求めた。
 福田市長は「不本意だが、沖縄の負担軽減につながると説明を受けており、一定の理解をしている」と話した。
 12機が追加配備されれば普天間での海兵隊のCH46ヘリからオスプレイへの交代は完了することになる。
 オスプレイ配備には県議会や41市町村が1月、配備中止を求める建白書を安倍晋三首相に提出したほか、県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)会長の仲井真弘多知事らも6月12日、安倍首相に再度「安全性への不安が払拭(ふっしょく)されていない」として撤回を要請している。
英文へ→More MV-22s coming to Okinawa in early August