送水、送電…島の困難乗り越え 竹富町制65周年祝う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
くす玉を割り、町制65周年を祝う上原小学校児童による創作獅子舞=2日、竹富町西表島の中野わいわいホール

 【西表島=竹富】竹富町は2日、町制施行65周年記念式典を西表島の中野わいわいホールで開催した。各分野で町の発展に貢献した51人に表彰状、感謝状を贈呈したほか、北海道斜里町との姉妹町盟約40周年を記念し、同町の関係者を招いた祝賀会も開催した。

 竹富町は1948年7月2日、南部琉球(米軍)軍政府の許可を得て村から町に昇格。海底送水、送電などで島嶼(しょ)町の困難を乗り越えながら、個性ある島々に根付く伝統文化と豊かな自然を守り続けている。
 式典では西表小中学校の児童、生徒30人が70年に制定された町歌を斉唱。町内外から駆け付けた住民、出身者らと節目を祝った。
 川満栄長町長は「竹富町民は不撓(ふとう)不屈の努力で幾多の困難を乗り越えてきた。先人の功績をたたえ、深甚なる敬意を表する。先人の歩みを大きく輝く未来へ踏み出す糧にしたい」とあいさつした。
 アトラクションでは全生徒が吹奏楽部に入部している船浦中学校が練習の成果を発表。上原小学校の児童も創作獅子舞を初披露し、式典に花を添えた。
 祝賀会は各島の民俗芸能保存会や町役場職員らが伝統芸能を披露。町民同士や斜里町の関係者らと親交を深めた。