屋我地ソバおいしいネ 千葉の職人招き楽しむ会を開催


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魯俊虎さん(右)の指導を受けながら、そば打ちに挑戦する住民ら=2日、名護市の我部公民館

 【名護】名護市我部(屋我地島)でことし収穫したソバを楽しむ会が2日、我部公民館で開かれ、住民ら約30人が取れたて、打ちたて、ゆでたての三拍子そろった香り高いそばを楽しんだ。ソバは我部で昔ながらの塩作りを営む「塩田」が試験的に植えたもので、千葉県船橋市で料理店を営む魯俊虎(の・じゅんほ)さんが指導して、住民らのそば打ち体験もあった。

 屋我地中1年の玉城広汰君はじめ3人がそば打ちに挑戦した。つなぎを使わない「10割そば」だけにまとめるのに苦労したが、魯さんの助けを借りて30人分のそばが出来上がった。魯さんが店で出しているように、香りを楽しめるよう、つゆでなく屋我地の塩で食べる方法も紹介した。
 職場体験で塩田に来ていた玉城君は「こねるのと伸ばすのが大変だったが、職人の技はすごい」と貴重な体験を喜んだ。
 塩田の金城薫さんによると、ことしはソバ約35キロを収穫した。魯さんは、船橋市で営む店で我部の塩を使い、塩田と交流が続いている。魯さんが沖縄を訪れたのに合わせ、住民に呼び掛けてそばを楽しむ会を開いた。
 金城さんは「食べるだけでなくソバの花も楽しんでもらい、屋我地の活性化につなげたい」と意欲を語った。我部区の玉城則光区長も「空いてる土地はまだあるので利用したい。区としてもソバでの地域おこしに協力したい」と話した。