ノグチゲラ放鳥 交通事故 回復で初


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交通事故によるけがから回復し、放鳥されるノグチゲラ=8日、国頭村謝敷

 【国頭】交通事故によるけがから回復した国指定特別天然記念物のノグチゲラが8日、国頭村謝敷の県道2号の与那から6キロ地点で放鳥された。

交通事故が原因でけがをしたノグチゲラが回復し、放鳥されるのは初めて。ノグチゲラの事故は統計を取り始めた2009年から8日までに7件発生。ことしに入ってからは初めて。
 保護されたノグチゲラは雄の成鳥で、体長約30センチ、体重約140グラム。6月30日に県道2号でうずくまっているところを発見した人が、やんばる野生生物保護センターに通報した。NPO法人どうぶつたちの病院が保護し、治療。同病院は右足のけがと全身打撲の症状、発見された状況から交通事故と判断した。
 やんばる野生生物保護センターの山本以智人自然保護官は「ヤンバルクイナ以外でも、ノグチゲラやケナガネズミなど、貴重な動物の事故が起きている」と指摘。低速度での走行と安全運転を呼び掛けた。
英文へ→Noguchigera released after road accident