FC琉球、連敗 JFL第21節


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FC琉球―FC町田ゼルビア 空中戦で相手守備と激しく競り合うFC琉球の三浦旭人(中央)=21日、県総合運動公園陸上競技場(山城博明撮影)

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)の第21節が21日行われ、FC琉球は県総合運動公園陸上競技場でFC町田ゼルビアと対戦、1―2で今季2度目の連敗を喫した。勝ち点は30のまま、順位も9位と変動はなかった。

FC琉球は前半37分にFW我那覇和樹で先制したが、後半は守備のほころびを突かれ、2失点で逆転を許した。次節は27日、神奈川県の相模原麻溝公園競技場でSC相模原と対戦する。午後3時キックオフ。

FC町田ゼルビア 10勝5敗6分(36)
2―1(0―1,2―0)
FC琉球 8勝7敗6分(30)
▽得点者 【町】木島、杉本【琉】我那覇

◆守りきれる試合だった
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 本当は1―0で守りきれる試合だった。選手の間でもっとコミュニケーションを取っていかないとプラスの力は発揮できない。次負ければ二桁(順位)に足を踏み入れてしまう。これからしっかりと接戦を取っていきたい。

◆「勝てた試合」流れ失う
 理想的な先制点で優位に立ったはずだった。だが、わずかな緩みが連続失点を生み、逆転負けを喫した。「勝てた試合だった。間違いなく」と薩川監督。ホームのサポーターへ、試合後にあいさつしたイレブンの足取りは重かった。
 前半37分の先制弾は、前線の4人が絡み、最後は高橋駿太の中央からのパスに我那覇が滑り込んで押し込む“お手本”のようなゴールだった。我那覇も「連動して流動的に取る非常にいい形だった」とうなずく。
 ただ、その流れを持続する力がなかった。守備の寄せが甘くなり、集中が切れる瞬間が出始めた後半。相手の動きだしに守備の対応が遅れて立て続けに得点を許した。
 琉球のシュートがポストに跳ね返される不運もあった。それでも、勝ち点ゼロという結果は痛い。
 「これまで自由にさせすぎた。もっと厳しく要求していかないといけない」と指揮官。次節では選手変更も示唆し、緊張感を促した。敵地試合を挟んで迎える次回のホーム戦は「全島サッカー1万人祭り」の開催日。高橋は「そこは絶対に勝たないといけない。最高のゲームができるよう頑張りたい」と誓う。上位浮上へ、ここからが踏ん張りどころだ。(大城周子)