冬本番チヌ釣れだす


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 遊漁船の船長さんでも海が荒れて沖に出られない日は、磯でチヌを釣る人もいるほど最も面白いが、難しいといわれているのがチヌ釣りである。
 ○水温が低下し釣れる魚が少なくなる冬がチヌの産卵期で大型が釣れる。
 ○漁港や河口など泥が流れ込むような場所で釣れ、きれいなさんご礁水域では見かけない。
 ○ボラがいる所ではチヌも釣れるといわれるほどポイントは多く、水深1―2メートルの浅い所がポイント。
 ○朝夕の満潮時、風向き、波、潮位、濁りなど気象条件で釣果が決まるのでサオを出してみるまで分からない。
 ○波しぶきを被(かぶ)る荒れ気味の日によく釣れるので胴長は必需品。ベテランは4―5カ所を2時間単位で移動して釣れるポイントを探る。
『釣り方』
 浅場のウキ釣りは3点玉ウキにハリス1・5号、ハリはチヌバリ4号が標準で餌はオキアミを使う。夜の深場の打ち込み釣りはハリス5号、中通しオモリ20号前後、ハリはチヌバリ6号でエサはカニ、活きエビを使う(深場は干潮時狙い)。釣り場は羽地内海周辺、中城湾周辺、塩屋湾周辺、那覇港、糸満周辺など。

《近況の釣果》
 ◎与根漁港でチヌとコチ。1月21日の午前6時、小禄中3年の小山内祐司君は友達3人と打ち込み釣り、サンマの切り身で40センチのチヌにコチ、友人はウツボ2匹だった。(マンモス小禄)
 ◎同17日夜、安謝港で54センチのタマンにチヌをウキ釣りで釣った山本光治さん、ハリス2号で餌はオキアミを使用。(マンモス小禄)
 ◎2時間で36センチクラスのカーエー11匹。同21日大城哲也さんの山川漁港での釣果。ハリス4号のウキ釣りで干潮時狙い、雨で濁った日がよく釣れる。餌はネリエ、マキエは海覇王。(もとぶつりぐ)
 ◎那覇一文字ハシゴでカツオ連発、同22日釣り人は内和彦さん。(大洋レジャー)、北新堤では40センチのグレにトカジャー、同20日當間一輝さん。(マンモス小禄)
 ◎離島で大型23キロのガーラ。同16日、伊是名漁港左側防波堤で与那城守幸さんの釣果。(ステップ名護)
 ◎そのほか、宜野湾マリーナ防波堤ではカゴ釣りで大型ガチュン。夕方がベスト、グルクマと違って目が良い魚、夜でも釣れる。(同23日午後)
《トピック》
 2週間前から1キロ級のカツオが、毎日回遊するが釣り切れていない。(本部イカダ)
《狙い魚とポイント》
 ◎スルルの餌の打ち込み釣りで各地の漁港ではコチが釣れる。
 ◎ヒットすれば70センチ級、2月のタマン(単発だが大型)。
 ◎イシガキダイ、大型テトラが入っている漁港で釣れている。
 ◎泡瀬一文字旧堤でチヌ、新堤(2)(3)(4)番ではアーガイ、サヨリ、グルクマが釣れている。(熱田つりぐ)
 ◎本部イカダではマーエー、ミーバイ、小型タマン、オジサン、ガーラなど(前週)。
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 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)与根漁港で釣ったチヌとコチ、小山内君
(2)安謝港夜釣りのウキ釣りでタマンにチヌ、釣り人は山本さん
(3)本部名物カーエーの数釣りをした大城さん
(4)大接近、那覇一文字のカツオと内さん
(5)40センチのグレとトカジャー、チームデジタルハリセンボンの當間さん
(6)伊是名港で23キロのガーラを釣った与那城さん
(7)夕方入れ食いする宜野湾マリーナのガチュン