「透明な海」体感 福島と沖縄の子が交流


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捕獲したブダイ(イラブチャー)を手に笑顔の福島の子=9日、渡嘉敷村儀志布島

 【渡嘉敷】東日本大震災で被災した福島県の小学生を招待して、沖縄の小学生と交流を深めながら体験学習する「沖縄アクティブキャンプ」(国立沖縄青少年交流の家主催)が7日~11日まで国立沖縄青少年交流の家で実施された。

 福島の子9人、沖縄の子8人の計17人と県内の高校生ボランティア3人、同所スタッフらが参加。8日から10日までの2泊3日は渡嘉敷島の無人島「儀志布島」を訪れ島の自然を満喫した。福島っ子たちは、世界有数の透明度を誇る慶良間諸島の海で、シュノーケリングしながら色とりどりの熱帯魚やサンゴに歓声を上げた。夜は満天の星空に感動していた。
 沖縄戦で渡嘉敷村の住民が「集団自決」(強制集団死)を遂げた跡地も訪れ、黙とうをささげ、平和を誓った。
 飯島歩香さん(11)=いわき市=は「とてもきれいな海で遊んだり、友達と仲良くなれた。ボンファイヤーも楽しかった」と話し、馬籠優君(11)=いわき市=は「友達がたくさんでき、いろいろな初体験ができた。教わったブレスレットを作り、両親にプレゼントしたい」とうれしそうに話した。
(米田英明通信員)