オスプレイ着陸失敗、米ネバダで訓練中 普天間と同型


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普天間飛行場に配備されている、米国ネバダ州で着陸に失敗した機体と同型のMV22オスプレイ=12日、米軍普天間飛行場

 着陸失敗の内容についてミラマー基地は「ハードランディング(激しい衝撃を伴う着地)」と説明したが、機体損傷の度合いや事故原因は明らかにしていない。乗員4人にけがはない。事故は通常の訓練中に起きた。

 米海兵隊は昨年10月、オスプレイ12機を米軍普天間飛行場に配備した。今月に入り、岩国基地(山口県)に陸揚げした配備第2陣の機体を順次、普天間へ移動させており、既に計23機が配備された。最終的に24機態勢となる。
 事故を受け仲井真弘多知事は27日、記者団に「こういう事故が起こらないようにと思ったが」と事故への懸念を示した。その上で「少し事故状況などを確認させてほしい」とした。又吉進知事公室長は「日米両政府はオスプレイは安全だと言うが、なぜこうした事故が起きたのか。今回の事故は衝撃を与えている」と述べ、日米両政府に事故原因の公表を求めていく姿勢を示した。
 普天間への追加配備に向け岩国基地に一時駐留しているオスプレイ1機について、米軍は27日午前、防衛省などに「27日中に移動する」と通達したが、午後になり急遽(きゅうきょ)飛行を取りやめた。事故を受け、県民のさらなる反発を避ける目的があったとみられるが、在日米軍は本紙の取材に「ネバダの事故とは関係ない」と説明している。