FC琉球、Jへ一丸 新会社へ来月1日移管


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FC琉球のJ3加盟に向け力を合わせることを誓う(左から)沖縄ドリームファクトリーの榊原信行氏、新会社役員の白木亨、篠田莊太郎、下地良、与那覇実、添石幸伸、宮城匠の各氏=29日、県庁

 サッカーJFLのFC琉球は、9月1日から運営を新会社の琉球フットボールクラブ(下地良社長)に移管する。

新会社の役員らが29日、県庁で記者会見を開いて新たな運営体制を発表した。下地社長は「これまでの思いを引き継いで発展させていきたい」と抱負を語り、J3参加を実現させ、地域に根差したチームとして盛り上げていくため、一丸となって取り組む考えを示した。
 新会社は資本金3千300万円。株主として下地社長、副社長兼業務管理部長の篠田莊太郎氏のほか、プロトデータセンター(宜野湾市)、SOLA沖縄学園(同)が出資している。
 FC琉球は、J3参加条件となるJリーグ準加盟の申請へ向け、これまで運営母体となってきた沖縄ドリームファクトリー以外の県内支援企業の確保や、財務体質の改善などが課題として指摘されてきた。新会社はこれらをクリアすることを目指して設立された。
 下地社長は、戦力を維持しながら経費削減に努力することや、アジアを視野に収入を増やす道を探る考えなどを示し、「Jリーグチームの誕生へ皆さんの思いが結実するところまできている。その火を消さずに、一丸となって沖縄の誇りとなれるよう取り組みたい」などと意気込みを語った。
 これまでFC琉球を運営してきた沖縄ドリームファクトリーは、業務提携や委託などの形で引き続き運営に協力する。
 同社の榊原信行代表取締役は「地域に密着し、地域の人が愛する沖縄の公共財として、(チームを)しっかり支えていってもらいたい」と要望した。
 役員には、取締役兼運営事業部長に倉知佳央氏、非常勤の取締役として与那覇実(県サッカー協会副会長)、白木亨(プロトデータセンター社長)、添石幸伸(添石綜合会計事務所所長)、監査役に宮城匠(匠事務所司法書士)の各氏が就任することが発表された。
 新会社はFC琉球の運営のほか、サッカーや各種スポーツの催しの企画と運営、スポーツ教室の開催、指導員の育成などに当たる。