J視察団が来県審査 FC琉球のJ3参加向け


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準加盟審査ヒアリングの全日程を終え、笑顔で握手をする琉球フットボールクラブの下地良社長(左)と、Jリーグの大河正明理事・管理統括本部長=2日、那覇市のFC琉球事務局

 サッカーFC琉球のJ3参加に向け、大河正明理事・管理統括本部長らJリーグ視察団が2日、県庁などを訪れ、運営状況や支援体制などのヒアリング(聞き取り)審査を行った。

大河理事・管理統括本部長は「改善点はまだあるが、J3参加に向けて地域に根差したスポーツクラブをつくってもらいたい」とコメントし、前向きな姿勢を示した。
 現在JFL(日本フットボールリーグ)に所属するFC琉球は、J3への参加条件の第1段階となる準加盟申請を6月末に提出。今回のヒアリングなどを基に、17日の理事会で準加盟の可否が決定し、その後はスタジアム審査や入会審査などの段階を経て、11月の理事会で最終決定となる。
 大河理事・管理統括本部長は「スタジアム改修の決定、クラブ運営会社の体制も変わり、サッカーを専業とする下地ができてきた」と評価した上で、課題としていた財政面についても「百パーセントの確信はないが、ことしに関してはある程度の感触はつかめた。来年以降の収入、支出の規模は継続的にJ側とコミュニケーションを取りながら、確実性の高い予算編成を目指していく」と協力的な姿勢を示している。
 仲井真弘多知事は「県内中高生のサッカー人気は高い。県民にサッカーをエンジョイしてもらうためにわれわれも取り組んでいきたい」とアピールした。琉球フットボールクラブの下地良社長は「新会社設立など、環境が変わっていることは好意的に受け止めてもらっている」と手応えを口にした一方で「財務面などの大きな“宿題”も頂いたので、J側とやりとりをして解決していきたい」と話した。