天皇杯サッカー FC琉球完敗、湘南ベルマーレに0―4


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 サッカーの天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第5日は8日、各地で2回戦15試合が行われ、日本フットボールリーグ(JFL)のFC琉球はJ1の湘南ベルマーレに0―4で敗れ、3回戦進出はならなかった。

 J1の名古屋は、来季発足のJ3入りを目指すJFLの長野パルセイロ(長野)に0―2で敗れる波乱があった。J2の横浜FCもJFLのツエーゲン金沢(石川)に0―1で敗れた。
 鳥栖が佐賀大(佐賀)に10―0で大勝したのをはじめ広島、C大阪、大分のJ1勢や、前回準優勝でJ2のG大阪は勝ち進んだ。

▽2回戦
湘南(J1)
4―0(3―0,1―0)
FC琉球(沖縄)
▽得点者【湘】武富3、宇佐美

◆痛い前半3失点/後半のチャンス生かせず
 琉球の守護神・GK森本悠馬が「入りの15分が全てでした」と振り返る通り、開始3分でパスミスから先制を許した。その6分後にもコーナーキックから追加点を奪われ、完全にリズムを崩されると、前半だけで3点リードされた。
 後半は寺田洋介、國仲厚助、我那覇和樹らがシュートチャンスをつくったがあと一歩届かず、得点には至らなかった。
 薩川了洋監督は「完敗。体の違い、技術の違いを感じた」と話した一方で「後半になってからはチャンスもあったし、積極的なところもあった」と、収穫もあったようだ。
 ベテラン・永井秀樹は「小さな差だが、90分となるとこの点差になる。琉球にとっては良い勉強になった」と、プラスに受け止めるしかなかった。
 1度もネットを揺らすことなく圧倒的敗北を喫した。しかし、地理的な問題も含めて上のカテゴリーと戦うことの少ない琉球にとっては、レベルの高いプレーを体感できるチャンスでもあったはずだ。
 実力の差を見せつけられた結果ではあるが、目指す世界はそこでもある。この大敗が意味のあるものとなってほしい。