重層音で圧倒 オキナワンロックとジャズ共演


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「オキナワンロックオールスターズ+ジャズコラボレーション」で演奏を披露する出演者=9月28日、沖縄市民小劇場あしびなー

 【沖縄】「オキナワンロックオールスターズ+ジャズコラボレーション」(主催・まちづくりNPOコザまち社中)のライブが9月28日、沖縄市民小劇場あしびなーで開かれた。沖縄を代表するロックの重鎮とジャズ歌手が共演し、圧倒的な演奏で観客を魅了した。

 オキナワンロックの礎を築いた「紫」のドラマー・宮永英一さんやコンディショングリーンの「カッチャン」こと川満勝弘さんと、県内で活躍するジャズ歌手や演奏家らがコラボして、ディープパープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」などを熱唱した。迫力あるロック調のドラム演奏に、トランペットやサックス、ピアノが絶妙なサウンドで重ね合わせて、約200人の聴衆を沸かせた。
 ライブに先立ち、オキナワンロックやコザ市の歴史や成り立ちについて語り合うシンポジウムが同劇場で開かれた。センター自治会長の我喜屋盛永さんやNPO美らまちづくりネットワーク副理事長の浜比嘉進さん、詩人の宮城秀一さんら5人が登壇した。
 宮永さんは「ロックは暴力的だとのイメージがあるが、曲の8割は平和と愛、自由をテーマにした音楽だ」と強調した。
 写真家の牧志治さんは「オキナワンロックは沖縄の民謡と共通して人の魂を捉えて放さない。非常に哀愁があり人間的で優しい音楽だ」と語った。