FC琉球、5試合ぶり黒星 JFL第28節


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FC琉球―横河武蔵野FC 相手選手と激しくボールを奪い合うFC琉球の富所悠(左)=5日、東京都味の素フィールド西が丘(横河武蔵野FC提供)

 日本フットボールリーグ(JFL)第28節は5日、各地で行われ、FC琉球は東京都味の素フィールド西が丘で横河武蔵野FCと対戦し、1―2で敗れ、5試合ぶりの黒星を喫した。

 FC琉球は前半7分に富所悠の今季初ゴールで先制したが、同25分に追い付かれ、後半終了間際に逆転を許した。通算成績は11勝9敗8分けとなった。
 次節は20日、沖縄市陸上競技場でブラウブリッツ秋田と対戦する。午後2時キックオフ。

横河武蔵野(11勝6分け11敗)(39)
 2―1(1―1,1―0)
FC琉球(11勝8分け9敗)(41)
▽得点者 【横】矢部2【琉】富所

◆鮮やか先制も勢いに乗れず 琉球、流れ手放す
 4試合負けなしだったFC琉球だが、優位に立ちながら勝ちきれない“悪癖”が出た。順位で下回る相手に逆転負け。薩川了洋監督は「相手のサッカーを分かっていながら2点を取られたのはふがいない」と振り返った。
 立ち上がりは上々だった。前半7分。MF富所悠がFW我那覇和樹からの浮き球にワンタッチで反応し、ミドルシュートを放つ。「打つ前から入ると思っていた」。25節の先発デビュー以来、スタメン出場を続けている富所本人も納得の鮮やかな先制点。勢いは一気に高まったかに思われた。
 だが、個々のミスから攻撃のリズムが狂い出すと、徐々にペースは相手へ。ロングボールを使って押し込まれ、こぼれ球への反応も遅れをとった。前半25分にGKがはじいたこぼれ球から、横河のMF矢部に頭で決められ、後半42分に再び矢部に逆転弾を許した。
 「向こうのやりたいサッカーをやられてリズムを持って行かれた」とDF一柳夢吾。後半に放ったシュートは相手の5本に対してわずか2本だった。「1週試合がないので、切り替えて次へ準備をしたい」と指揮官は言う。残るはあと6試合。Jの舞台を目指すチームの意地を見せたい。

◆2点取られふがいない
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 相手のサッカーを分かっていながら2点取られたのはふがいない。もう少しセカンドボールを拾い、相手のペースを崩せれば良かった。切り替え、次の秋田、金沢戦へと準備をしたい。