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積徳高等女学校の出身者でつくる「ふじ同窓会」の有志15人が13日、1年かけて製作した手作りのマフラーやセーターなど約30着を宮城県仙台市の震災被災者に贈った。
ふじ同窓会会長の新垣道子さん(88)は「沖縄は沖縄戦の人災、東北は地震の天災に遭った。古里が荒廃した時の気持ちは痛いほど分かる。編み物で少しでも温かくなってほしい」と語った。
同窓会の新垣さんと与儀尚子さん(85)、仲里ハルさん(86)の3人は震災発生半年前の2010年9月に戦争体験の講話で招かれ、仙台市を訪れた。その時の出会いをきっかけに、知人を介して仙台市の人々に向けて編み物を贈った。
同窓会の平良敏子さん(88)は11年10月から編み物50着以上を別の知人を介して岩手県の被災者に届けたほか、岩手県大船渡市などの被災地も直接訪れた。編み物の得意な平良さんが率先し、同窓会として1年かけて準備してきた。平良さんらは「仙台の人たちが今年の冬を越えるために役立ててほしい」と願いを込めた。