音訳の工夫を紹介 ボランティアと利用者 交流


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ざっくばらんに音訳ボランティア活動について意見交換する参加者=13日、南城市大里字仲間の同市総合保健福祉センター

 【南部】南部地区の音訳ボランティアサークルの会員と利用者の交流会が13日、南城市大里の同市総合保健福祉センターで開かれた。南城、糸満、南風原、八重瀬の2市2町の5サークルから会員、利用者約40人が参加し、交流を深めた。

 音訳ボランティアは、視覚障がい者に広報誌や社協だよりなどの活字情報を音読し、録音テープやCDに収録して届ける活動。参加者は初めに輪になってゲームをし、打ち解け合った後に、他地区の音訳音源を聞きながら、参加者が意見交換した。
 音訳音源の収録について利用者から「季節のあいさつを入れた方が身近に感じられる」という意見や「バックミュージックは入れない方がいい」という意見があった。
 各サークルで写真説明の音訳に苦労している現状も報告された。時間短縮のためにあらかじめ原稿を用意する、話題の転換の際に音を入れる工夫なども紹介された。
 参加者からは「利用者の知る権利を支援するため、できる限り音訳に努めるといった原点に返ることが大事」などの感想も聞かれた。