三線10丁、後輩に贈る 真和志中1期生の7人


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在校生に三線を贈る真和志中1期生ら=11日、那覇市の真和志中学校

 那覇市立真和志中学校の音楽の授業で活用してもらおうと、同校1期生の有志7人が11日、三線10丁を同校に贈った。1学期終業式の後、体育館で生徒たちに手渡した。

 真和志中では音楽の授業で三線を学習しているが、楽器が足りず、近隣校から借りている。この現状を1期卒業生の吉浜朝幸さん(80)が知り、有志に支援を呼び掛けて三線を購入した。
 吉浜さんは「真和志中が楽器不足という厳しい状態の中でも、意欲的な授業を行っていることを知った。本来なら予算化されるべきだが関係者で寄贈した。他の学校でも取り組むきっかけになればうれしい」と話した。
 金城聡校長は「立派な三線を寄贈していただき感謝する。卒業生が母校の現状に接し支援してくれることは、在校生にとって大きな励みになる」と感謝した。