伝統の踊り「我如古スンサーミー」 継承へ保存会結成


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我如古スンサーミーを披露する保存会の女性ら=14日、我如古公民館

 【宜野湾】宜野湾市我如古に600年以上前から伝わり、市指定の無形民俗文化財でもある女性の踊り「我如古スンサーミー」を末永く継承していこうと14日、我如古スンサーミー保存会が結成された。

我如古公民館で設立総会が開かれ、翁長ヒロ子さんが会長に就任した。
 我如古スンサーミーは旧暦3月3日の「サングヮチャー」行事で踊られ、紺絣(こんがすり)の着物姿の女性が、四つ竹を持ち円を描きながらゆったりと舞う。昨年は「第54回九州地区民俗芸能大会」にも出演した。総会では、サングヮチャーで演舞することや後継者の育成、普及活動に取り組むことなどが確認された。
 約40年前に有志の保存会が結成されたことがあったが、2年でなくなったという。翁長会長は「メンバーで相談しながら保存会を進めていきたい」と協力を呼び掛けた。
 総会後の祝賀会でスンサーミーが披露された。佐喜真淳市長は「宜野湾が誇れる文化として力を注いでいきたい」とあいさつした。