点字ごみ袋発売 凹凸模様で開けやすく 宮古島市


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 【宮古島】宮古島市は19日から、市指定ごみ袋の開け口に凹凸模様を付け、高齢者や視覚障がいのある人でも開けやすくした点字方式ごみ袋「ラッキーローズ」の販売を市内スーパーなどで始める。発案した市内在住で視覚障がいのある國仲智江子さん(50)は「昨年試験的に販売し、とても好評だった。市指定ごみ袋に採用され、より多くの人に使ってもらえると思う」と期待を込めた。

 点字方式ごみ袋は開け口の中央部に縦3センチ、横8センチの間にプレス機で凹凸模様が付けられている。開け口が分かりやすく、指で挟めばすぐに開けられる利点がある。
 ごみ袋のプレス加工は市内の社会福祉施設「青潮園」が担い、当面は大サイズで月3万枚を生産する計画だ。生産量に限界があるため、これまでのごみ袋も並行して販売する。プレス機は市内で鉄鋼業を営む光工業が製作、寄贈した。
 ごみ袋は10枚300円で従来のものと変わらない。
 下地敏彦市長は「障がい者雇用の場づくりにもつながる。ぜひ一人でも多くの市民に役立ててほしい」と期待を込めた。

凹凸が付けられた開け口
点字式ごみ袋の販売を喜ぶ國仲智江子さん(左から2人目)ら=18日、宮古島市役所平良庁舎