石垣市教委、電子黒板 全教室に 授業分かりやすく


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電子黒板を使って授業を行う呉屋正樹教諭=15日、石垣市の石垣小学校

 【石垣】石垣市教育委員会は11月末までに、タッチパネルで操作して文字や映像を映し出せる「電子黒板」を公立小中学校全校(小学校20校、中学校9校)の全教室に導入する。納入業者によると、全校への一斉導入は全国でも例がない。画像や映像で分かりやすく、楽しく学べる環境を整え、児童・生徒の学力向上と情報処理技術、知識の向上を図る。

 導入するのは液晶60インチの「電子黒板」284台、教師の手元を映し出せる「書画カメラ」300台、テレビチューナー300台。電子黒板は昨年度までに16台設置されており、合計300セットが小中学校の普通教室、理科室、視聴覚室などへ配置される。備品の総額は約1億4千万円で、沖縄振興特別交付金(一括交付金)を活用した。
 学校ごとに教員向けの講習会を開催し、電子黒板を使いこなせるようにサポートする。
 石垣小学校で15日、電子黒板導入開始式が行われ、呉屋正樹教諭が5年2組の児童に電子黒板を活用した理科の授業を実施した。呉屋教諭は雨による増水時と平常時の川の様子を動画で流し、地形の変化を分かりやすく示した。
 導入式で玉津博克教育長は「日々努力できる児童、生徒が増えることを期待している」とあいさつした。