防災レンジャー児童5人で結成 北谷町栄口子ども会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
防災・減災を訴えるちゃたん防災レンジャーの児童たち=13日、北谷町の栄口公民館広場

 【北谷】北谷町に防災・減災を呼び掛けるローカルヒーローの誕生―。栄口子ども会の児童5人で結成された「ちゃたん防災レンジャー」が13日、同町栄口公民館広場で開かれた第5回えぐち祭りで初披露された。

11月から、しまくとぅばを交えた寸劇などを通して、町内イベントで防災を訴えていく予定だ。防災レンジャーの児童たちは「北谷を災害から守るぞー」と意気込んでいる。
 防災レンジャーは地震、津波、台風、土砂、火災の五つの災害から町民を守るために結成された。それぞれの災害から身を守るために心得ておくべきことを訴える。防災事業に取り組む町と地域が協力して生まれた新ヒーローだ。11月には野国昌春北谷町長から正式に認定証が手渡される予定で、現在はしまくとぅばと寸劇の猛特訓中。保育所や敬老会への行事へ参加し、防災を訴えていく。
 リーダーで地震レンジャーの宮里百香さん(11)=北谷小6年=は「みんなにしっかりと災害時の対応を伝えたい」と笑顔。台風レンジャーの渡久山海人君(9)=北谷第二小3年=は「みんなの命を守るために呼び掛けていきたい」と元気よく話した。
 子どもたちにしまくとぅばを教える島袋艶子自治会長は「お年寄りから子どもまで幅広い世代に防災を訴えるヒーローになってもらいたい」と目を細めた。
 祭りは青年会による勇壮なエイサーやさまざまなアーティストによる演奏が披露され、栄口音頭と来場者全員によるカチャーシーで幕を閉じた。