恩納村―北海道石狩市 友好都市を締結


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友好都市提携などで協定を結んだ田岡克介石狩市長(左から2人目)と志喜屋文康恩納村長(同3人目)=21日、恩納村ふれあい体験学習センターゆうなホール

 【恩納】恩納村と北海道石狩市による友好都市に関する協定書と災害時における相互応援等に関する協定書の調印式が21日、恩納村ふれあい体験学習センターゆうなホールで行われた。

志喜屋文康恩納村長と田岡克介石狩市長が二つの協定書に署名し、さらなる友好関係を築くことを確認した。
 恩納村と石狩市の交流は、国民体育大会で共にソフトボール大会会場だったことがきっかけ。1987年の海邦国体に関わった恩納村から翌年の大会場だった石狩市に大会旗が受け継がれた後から交流が始まった。90年からは両自治体の間で中学生交流事業が始まり、毎年交互に地域を訪れ、交流を深めていた。今年2月に志喜屋村長が初めて石狩市を訪れた際に、友好都市提携の具体的な話がまとまったという。
 調印式で志喜屋村長は「信頼と友情を深め、互いの発展のため友好の輪を広げよう」とあいさつした。田岡市長は、20日に、中学生らと糸満市米須の北霊碑に献花したことを振り返り「北海道では平和や戦争、軍隊、沖縄の負担についてなかなか実感が持てない。中学生は摩文仁の土地で戦慄(せんりつ)を覚え、何らかの感情を持ったと思う。彼らが生涯を通じて日本や世界の平和を高らかにアピールしてほしいと思った」と話した。
 石狩市立花川南中3年の粂由希乃さん(15)と恩納村立山田中3年の仲間健斗さん(15)が生徒交流宣言を行った。両自治体の中学生は式後、サンゴの植え付け体験や給食を共に食べるなど、交流を楽しんだ。