速報台風27号 南大東で38.9メートル 暴風、豪雨36時間超


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 強い台風27号は24日午後9時現在、南大東島の西北西約120キロにあり、ゆっくりとした速度で北北東へ進んでいる。沖縄気象台によると、台風は同日夜遅く大東島地方に最接近した。台風は翌25日未明から速度を上げて北東へ進み、沖縄地方から次第に遠ざかる見込み。大東島地方は同日朝に風速25メートルの暴風域から抜けるとみられるが、気象台は引き続き、暴風や高波に厳重な警戒を呼び掛けている。

 大東島地方は23日正午ごろから約36時間以上にわたって暴風や豪雨にさらされている。南大東村在所では24日午後8時50分に最大瞬間風速38・9メートルを観測した。同日午後10時までの48時間降水量は、南大東村在所で236・5ミリを観測した。北大東村南では216・5ミリとなり、10月の観測史上最大記録を更新した。
 台風の影響で24日、海や空の便も相次いで欠航した。海の便は174便が欠航し、沖縄本島や宮古島の関連航路は全便欠航となった。空の便は那覇空港と周辺離島を結ぶ便を中心に24便が欠航し、計913人の足に影響が出た。
 中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から北東側190キロと南西側150キロ以内で暴風域となっている。
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