南風原に新ヒーロー“参上” 第1回はえるんフェス


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ローカルヒーローとして活躍が期待される「南風原新伝説 飛勇人」

 【南風原】南風原町内の伝説を基にしたローカルヒーロー「南風原新伝説 飛勇人(ヒュート)」が誕生し、20日開かれた「第1回はえるんフェスティバル2013」の会場に“参上”した。

ローカルヒーローとして人気を博した「黄金戦隊かぼっちゃマン」の活動休止から3年余を経て、「南風原町の夢と希望を守る」新ヒーローが誕生し、町の新たな顔として期待の声が寄せられている。
 新ヒーローのキャラクターは6人。「飛勇人」は津嘉山の飛び安里伝説を基にした。ヒロインは宮城の羽衣伝説から生まれた「ビレア姫」だ。長老「ユクツナ」は宮平の善綱大屋子伝説、敵役ボスの「アダンマー」は神里に伝わるアダンの実の民話、サメブラザース「サメ太」「サメノリー」は黄金森で発掘されたサメの歯の話がモチーフだ。
 昨年上演された町民劇場を契機に、町内の有志が新ヒーロー誕生に向け取り組んできた。正体は謎で、今後町内のイベントなどで活躍予定だ。
 はえるんフェスティバルの会場では多くの町民らが詰め掛け、新ヒーローの誕生を喜んだ。「かぼっちゃマンプロジェクト」を運営していた新垣敏さんは「地元の若い世代による新ヒーローにゾクゾクしている。子どもたちに夢や希望を与える存在としてぜひ続けてほしい」と活躍を期待する。
 ヒーローが夢という屋部雄星ちゃん(3)は「大きくなったら飛勇人みたいになりたい」と笑顔を見せた。