「体験」の重要性発信 渡嘉敷・国立青少年交流の家


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 渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家(佐藤良一所長)は19日、那覇市の県青年会館で「体験の風をおこそう フォーラムin沖縄」を開催した。県内の学校教育関係者、青少年団体関係者ら120人が参加した。

 子どもたちの健やかな成長にとって、自然体験、社会体験、生活体験などの体験がいかに重要であるかを、各分野の専門家が広く家庭や社会に発信することが目的。
 はじめに、平田大一県文化振興会理事長が「感動体験が人をつくる、未来をつくる」と題し基調講演を行った。平田氏は「沖縄の財産に感動産業をつくり出していきたい」と強調し、「肝高の阿麻和利」のビデオ放映やリーダーを見つけるゲームなども行った。
 引き続き、「子どもの頃の体験の重要性と体験の機会の提供」をテーマに、開梨香カルティベイト代表取締役、張本文昭沖縄キリスト教短期大学准教授、黒木義成金城小学校校長をパネリストに研究発表・パネルディスカッションが行われた。
 開氏は「体験活動の機会の提供とその効果について」、張本氏は「体験活動の意義を再考する」、黒木氏は「学校における体験活動実施の重要性や課題について」をそれぞれ発表、その後、平野貴也名桜大学准教授がコーディネーターを務め活発なディスカッションが行われた。
 参加者からは「体験活動が子どもの心に生きる種子をまいている。大人として、今できることを考えていきたい」との声が寄せられた。
 (米田英明渡嘉敷通信員)

講演に聞き入る参加者=19日、那覇市の県青年会館
基調講演をする平田大一さん=19日、那覇市の県青年会館