多彩に演劇や音楽 「舞台祭」7組が一堂に


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 「舞台祭@デパートリウボウ」(Be―STUDiO、スタジオパフォ主催)が17~20日、那覇市のリウボウホールで開かれた。舞台の楽しさを伝えて裾野を広げようと、演劇や音楽、落語の7組が一堂に会した。19日の公演を見た。

 スタジオパフォの西平士朗代表が主宰する劇団「シアターハイライン」は、ミュージカル「3車線を仰いで」を上演した。愛するうみ(真栄城智恵美)を失った堅史(新垣謙)、恋人ヒカリ(西平)を思いながらも陽司(ゆーきTheCryBaby)に引かれるユメ(小川祥子)。ロックやラップに乗せて若者たちの姿を描いた。新鮮で勢いがあったが、うまく歌えていない時もあった。生演奏での上演も見てみたい。
 「ひまつぶし」(久保深樹脚本・演出)は、永遠の命を持つシロ(ふなこしあやの)とクロ(しまぶくろあきこ)が、ひまつぶしに人形(ごえくなお、しもじりほ、やかびりょう)で遊ぶ。シロは希望のある話を作るが、クロはそれを否定。2人のやりとりを通して、人生や創作活動の意味を問うているようだった。
 Be―STUDiOの演劇「M@IL(めェる)」、コケシのミュージカル「アコースティック」、浦添工業高校演劇部の演劇、飯田明のギター演奏、北山亭メンソーレの落語もあった。

「3車線を仰いで」で衝突するヒカリ(右)とユメ(左)=19日、那覇市のリウボウホール
シロ(右端)とクロ(左端)が不思議な人形遊びをする「ひまつぶし」