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【名護】沖縄伝統野菜の魅力を広めようと、島野菜講習会(主催・県北部農林水産振興センター)が28日、名護中央公民館で開かれた。
中華料理で全国展開する「南国酒家」(本店・東京)の久保寺貞男総料理長が講師を務め、ニガナとグルクンの春巻きなど2品を調理し、苦さをアクセントに生かした県産素材の新たな活用法を紹介した。
講習会には生産農家の女性らが参加。春巻きのほか、ニガナと海鮮のソテーちじみ風を作った。春巻きはニガナとグルクン、タケノコ、ホタテも加え、ニガナは生と湯通ししたものを混ぜた。火を通すことでニガナの苦みを和らげ、味のバランスを取るという。
久保寺総料理長は「ニガナを使うのは私自身初めてだ。県産のグルクンと合わせ、家庭でも作りやすく子どもでも食べやすいよう考えた」と話した。
名護市旭川でニガナを生産しているという岸本ひとみさん(56)は「普段は細かく刻んでおにぎりやスープに使う。湯通ししたものは食感の違いも味わえて参考になった」と語った。