伝統食で健康長寿 レシピに地域特産品 うるま市推進協


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 【うるま】うるま市食生活改善推進協議会(神田順子会長)は26、27の両日、市内4カ所で健康長寿を育んだかつての伝統的食文化を継承し、家庭で簡単にできるメニューを普及させるための料理教室を開催した。

 26日のうるま市健康福祉センターうるみんの会場には12人が参加した。「ヘルスメイト」と呼ばれる協議会スタッフ8人の指導の下、イナムドゥチ、トウガンともずくのあんかけ、カンダバーとトマトの酢みそあえの3品を1時間ほどで調理した。
 同協議会は2010年時点の平均寿命が県男性で全国30位、女性3位に転落した発表を受けて「『脂質多め・野菜の摂取が少ない』現代沖縄食生活を改善し、長寿県を復活させよう!」と活動に取り組んでいる。
 神田会長は「長寿の方は油を上手に調理して豚肉を多く食べた。もずく、トウガンなど地域の特産物をうまく使い、66人のメンバーと共にメニューを考案した」と説明。「地域の方にこのレシピを披露することで、さらに賛同者を増やしていきたい」と語った。
 唯一の男性参加者だった高宮城晃雄さん(30)=沖縄市=は「イナムドゥチを自分で作りたくて参加した。将来は自分のお嫁さんと作りたい」と語るなど、和気あいあいとした試食会となった。
(堀込浩幸通信員)

長寿食の作り方を学ぶ参加者ら=26日、うるま市安慶名の市健康福祉センターうるみん
講習会で作ったイナムドゥチ(前方右)、トウガンともずくのあんかけ(後方中央)、カンダバーとトマトの酢みそあえ(同右)