てくてく登校で長寿沖縄復活へ 豊見城市、「歩く」運動展開


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 【豊見城】豊見城市は市教育委員会と連携し、市民の健康増進、生活習慣病予防の観点から、幼稚園児・小中学生の「てくてく(徒歩)登校」と市民の「歩け歩け運動」を1日から展開する。宜保晴毅市長、上原武弘教育長らが10月31日、市役所で会見し、「子どものころから歩く習慣を身に付け、長寿県沖縄の復活を目指したい」とアピールした。

 市では保護者らの自家用車で登校する児童生徒が多く、学校周辺で交通渋滞を招いている現状がある。3年前からとよみ小学校(上原周子校長)では「てくてく―」に取り組み、約96%が徒歩登校を実践。同校では(1)ウオーミングアップ効果(体温上昇)で脳が活性化し、学習活動に集中できる(2)児童の体格も県平均と比較して「太りすぎ」の児童が少ない―などの成果が出てきているという。
 市教委によると、市内の児童生徒の徒歩登校実施率は68・5%(2013年)。今後、地域の協力を呼び掛けながら、安全が確保できる区間などで「てくてく―」を進め、実施率96%を目指す。