ノロ祭事道具保存へ 文化財指定向け調査


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中城ノロ家の祭事道具の勾玉(まがたま)を確認する仲原弘哲館長(左)ら=今帰仁村諸志

 【今帰仁】文化財について調査、審議する今帰仁村文化財保存調査委員会と今帰仁村歴史文化センターはこのほど、村内の文化財指定に向けたフィールドワークを実施した。ノロの祭事道具などを指定に向け、諸志や今泊で調査した。

 フィールドワークに先立ち、同センターで村教育委員会担当者が昨年度の事業を報告、本年度の計画を審議した。
 現地見学で諸志にある中城ノロ家と、今泊にある今帰仁ノロの祭事道具一式やオーレーウドゥンの位牌(いはい)工芸品、津屋口墓(アカン墓)、墓碑の建造物などを視察した。
 視察時はセンターの仲原弘哲館長が解説し、現所有者らと同委員会のメンバーが活発に議論した。
 同委員会の大城茂樹会長は「歴史的価値のある物ばかりで、継承すべき文化財は指定に向けて早急に保存しなければならない」と話した。
(新城孝博通信員)